ポジティブアクション北大方式による女性教員の採用・昇任促進

2020年までに20%!<Triple Twenties 計画>

北大の全研究者数に占める女性研究者数の割合を、2020年までに20%にまで増やす計画です。教授・助教授・講師・助手などの正規教員だけでなく、寄付講座等の契約職員・学術研究員など、北大を拠点に研究活動を行っている研究者全員(約2,600名)の中に占める女性研究者の割合は、現在13.0%、340名程度です。内訳を見ると、正規教員で10.9%、教授層ではわずかに3.8%しか女性がいませんが、非正規教員・学術研究員等の不安定なポストでは21.0%と女性比率は目標の20%に到達しています。
正規教員と共に大学の教育・研究を支えている非正規教員・学術研究員等における女性の活躍をさらに推進する一方、何としても正規教員への女性採用を促進したいところです。大学教員総数の削減が進行する中で女性教員を増員することは非常に困難であるといわざるをえませんが、数年後の計画目標達成に向かって、目先のことに囚われすぎずに根気よく支援を継続していきます。(本項の数字はいずれも2014年1月現在)

女性教員の積極的採用・昇任のために
<ポジティブアクション北大方式>

ポジティブアクション北大方式は、新たに女性教員を採用した場合、各部局が負担する人件費の2分の1を全学運用人件費より補填するシステムです。男性教員を採用した場合と比べて部局の人件費を節約することができ、節約分を部局員の増員や昇任、非常勤講師の任用に活用することができます。この方式は、平成18年度人事から適用が始まっています。
数値目標に向かってポジティブアクション(positive action, affirmative action)を行う場合、数だけを増やせばいいのか、男性への逆差別にならないか等、ポジティブアクションの正当性を問う議論・問題提起が必ずなされます。女性教員・女性研究者の数を増やすことの重要性は、女性の孤立感の軽減・身近なロールモデルの増加、教育・研究現場の雰囲気の刷新による意識改革促進など、多くの効果が期待されることから大きいといえます。北大の中期計画・中期目標にも明記されている「ポジティブアクション」を、男性にも女性にも納得の得られる方法で行いたい!その強い思いから、ポジティブアクション北大方式が提案されました。
このように、ポジティブアクション北大方式により、教員人事に最優先されるべき教育・研究者としての資質、公正性、部局の自治性を尊重しながら、女性教員採用が効果的・継続的に促進されることが大いに期待されます。
尚、ポジティブアクション北大方式は、当面、新規採用分について適用されますが、学内の女性教員の昇任についても適用されるよう提案しており、実現に向けて働きかけていきたいと思っています。

ポジティブアクション北大方式・実例レポート

水産学部・水産科学研究院に25年ぶり、女性教員2名!
函館キャンパス・大学院水産科学研究院
北海道大学21世紀COEプログラム
「海洋生物統御における食糧生産の革新」
山内 晧平 特任教授
実践レポート