全学教育科目

全学教育科目(2016.7.26)

「科学者を目指す人へ~女性科学者からのメッセージ~」第15回は、最終回として女性研究者支援室による講義で、特任准教授の長堀紀子が担当しました。シラバスに掲げた下記3つの到達目標を振り返り、分かったこと・得られたもの等を挙げてもらいました。
<到達目標>
1.科学の多様性と研究の魅力を直接的に知り、科学者という職業の具体的イメージを持つことで、その使命や社会的役割について自分なりの見解を持つ
2.科学者の様々なキャリアヒストリーに触れることで、自身の将来を描くためのヒントを得る。
3.日本の大学・研究機関における女性科学者を取り巻く状況を知り、さらに広く日本社会における「多様な人材の活躍」について考える契機にする。

以下、学生による振り返り内容(抜粋)です。

科学者という職業とその社会的役割について

・貪欲に好奇心を追及することで結果として社会に貢献できる
・漠然としたイメージしかもっていなかったけれど、どんな研究をしているいのか、どんな生き方をしているのか具体的に学べた
・世界とつながっていて世界に貢献できる
・未来を見据えて私たちの生活を良くする
・女性の科学者は”働く女性”や”仕事と家庭の両立をしている女性”の象徴としての社会的役割がある
・ひたすら一人で研究していると思っていたが、実はアクティブな職業
・好きなことを追求しつつどう応用していけるか見出すまで一連のことが科学者の役割
・(講師の先生方は)他の職業への興味はなかったのか、科学者の社会的位置をどのように感じるか、知りたい。

自分の将来を描くためのヒントとして

・楽しいことを追求していったら結果として研究者になった人が多かった。
・キャリアも(仕事と家庭等の)両立の仕方も人それぞれなので、何とかなると思った。
・幅広く挑戦するのが良い。
・紆余曲折や不可抗力があったり、必ずしも直線的なキャリアではなかった。自分の将来も直線的でないかもしれないが、それでいいのだろう
・悩んだり、学部を変更したり、人間らしい部分を知ることができた。自分が将来迷ったり壁にぶつかっても、ある意味こんなの当たり前と思って乗り越えていかなければと思った。
・なぜその分野の研究をしようと思ったのか、という話が将来の参考になった。
・人それぞれ多くの道や選択肢がある。
・研究者になりたいと思っていたので、具体的にどのような道筋があるかわかってためになった。
・偶然や予想外の変化が重なって今の研究対象にたどりついている方が多く、何か人生のきっかけになるかわからないものだと思った。
・研究者は家庭との両立が難しいと思っていたが、大変だが不可能ではないとわかった。だから初めから思い込んで諦めるのではなく、自分のやり方を見つけて工夫していけば可能性が広がる。
・科学者になった自分をイメージできた。
・自分が本当はどうしたいのか、という自問を突き詰めていくことの大切さと難しさ
・仕事と出産・子育てを両立している人が多く、不可能じゃないんだと思った

多様な人材の活躍について

・女性の研究者が少ないので、良くも悪くも注目される
・研究機関の女性の人数が圧倒的に少ないことを知った。
・考え方(認知)が男女で違うこともあるので、女性の増加が促進されるべきなのかなあと思った。
・女性が研究をするということに偏見はないが、出産等の性差はある。このことを社会は理解してくれている、と述べる先生が多く、少し安心した。
・女性科学者を取り巻く状況を聞けて視野が広がった。男性はどのようなことを心がければよいか、もっと聞けたらいいなと思った。
・研究に関して不利なことが多いと思っていたが、男女関係なく周囲と協力して研究を進めているようだった。でも出産や育児によって女性が大変になっているという話もあり、男性が育児休暇を取得する等、男性と女性が協力する社会がさらに広がっていけば良い方向に向かうと思う。
・性差に関係なく、多くの意欲ある人が自由に研究活動を行えるような環境であるべきだと思う。
・日本ではまだ男性と女性の役割が違うという認識があるので、家庭のことで女性が男性と助け合える、あるいは社会に助けを求められるような国になればよいと考える。
・海外の女性研究者の例も知りたい。
・日本社会は「多様な人材の活躍」に対する配慮が欠けていると思った。何か新しいこと、他の人とは違ったことをしている人が働きやすい環境が重要だと思う。
・女性が仕事と育児を両立する環境が不足していたりする現状があるとわかったので、改善の余地が残されていると思う。
・家庭での役割の分担等、もっと知りたかった。

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